タダのものなど無い。ただしタダに見えるものはある

以前北海道にいた時の事ですが、公立病院の建設に関して、

ちょっとした論争に巻き込まれたことがあります。

建設推進派の女性の主張を聞いて、どうも違和感を感じたのが、

病院建設=地域に医療サービスを提供することそのものよりも、前半の「公立の」

という点に力点がかかっているように感じられたとこです。

つまり、「公立」だと利益を追求しないので、よりお金がかからず、地域の為になるのだ

という主張のようなのですが、

・公営だろうが、民営だろうが病院経営にお金が必要だという事実には変わりが無い。

 仮に窓口で払うお金が少なくても、後に公費(税金)で補填することになっては

 、地域の負担という点に関して同じことではないか。

・公営だと倒産の心配がないので、経営が怠慢、創意工夫に欠けるようになり、

 同じサービス水準に対して、高いコストを地域で負担することになりはしないか。

・目先の負担感が薄いと、問題意識も薄まり、地域や議会でのチェックが甘くなりは

 しないか。

などの疑問が浮かびました。

医療関係に限ったことではないのでしょうが

目先の負担の大小のみで判断して、公営により正義があるかのように思うのは、

人情として当然です。そしてそれは間違いです。

地域へのサービス、負担を考えるときには、最初から最後までトータルに見て、

総合的に判断しなければなりません。

どうも「利益の追求=悪」だというステレオタイプに問題がある気がします。

利益を求めず、ただし生じた赤字を裏で税金で補填するのが正義だとはとても

思えないのですが。

もちろん世の中、守るべきはお金だけではありません。

例えば、教育、治安維持などどんなに赤字だろうが、

税金でやるしかないことはいくらでもあるでしょう。

しかし、それは常に「公営が」正しいことを意味しません。

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この記事の著者

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

誕生日:1977年9月20日
居住地:茨城県守谷市
学歴:つくば市立 茎崎第3小学校→守谷市立けやき台中学校→江戸川学園取手高等学校→立教大学文学部
趣味:読書、洋画鑑賞、犬の散歩、美味しいラーメン店の探索

2012年3月より、守谷市議会議員として市政に携わる

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