過激な政党

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120907-00000051-reut-int

ギリシャ世論調査、極右政党「黄金の夜明け」の支持率が拡大

ロイター 9月7日(金)11時37分配信

[アテネ 6日 ロイター] ギリシャのTo Pontiki紙の委託によりパルスが行った世論調査によると、緊縮財政に苦しむ国民の間で、極右政党「黄金の夜明け」が支持率を伸ばしている。調査では、いま選挙が行われた場合、同党は3位になるとの結果が出た。
「黄金の夜明け」は、移民の「悪臭」を含め、ギリシャからすべての外国人を追放することを目指しており、ここ数カ月の移民攻撃に関係しているとの見方もある。
調査によると、「黄金の夜明け」の支持率は10.5%で、同党が議席を獲得した6月の選挙時から約4%ポイント上昇した。
一方、海外からの支援を支持する連立与党の新民主主義党(ND)の支持率は6月時点の29.7%から25%に低下した。選挙で敗北した急進左派連合(SYRIZA)の支持率は24%で、約3%ポイントの低下となった。
連立与党に参加している全ギリシャ社会主義運動(PASOK)の支持率は、「黄金の夜明け」に抜かれて第4位の8%。民主左派党は約2%ポイント低下して4.5%となった。

このギリシャの政党は、2012年5月6日にのギリシャ総選挙において「すべての移民を国外追放し、国境地帯に地雷を敷設する」という公約を掲げたにも関わらず、7%の得票率によりギリシャ議会に18議席を獲得したそうです。

現在は支持率が10%超えということは、日本国内のみんなの党の支持率よりずっと高いわけですね。すごい話です。

ギリシャでは最近外国人への襲撃事件が多発しているようで、警察に訴えても告訴を阻止されたり、中には、事件の調査を要求し続けるなら、拘束すると警告された例もあるようです。

失業率は24%という悲惨な状況下の中で、必死に再生に取り組んでいるようですが、諸々すごく大変なので、外国人のせいということにすると、皆が納得する喜ばしい結論になるのでしょう。

しかしつい先日、EUから「ギリシャを守るために週6日働け」とちょっとなさけない提言をされたことからも、問題の原因は国内にあるわけです。

公務員数の削減や特権の廃止、経常収支の黒字化や対外債務依存体質からの脱却が必要と思われますが、「外国人を襲って」達成することはできません。

暴力性は論外ですが、安易な責任転嫁への戒めという意味では、他山の石とすべき事例だと思います。

地方自治体も破産する時代ですから。

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