本末転倒にならないように

年度から守谷市議会では事務事業評価を行っています。
例えば経済的視点、どれだけ市民所得の向上に寄与するかといった視点ならば、ある程度は数値化もしやすくわかりやすいのですが、何でも数値化できるわけではありません。

文化・芸術のような人によって評価が大きく分かれるものもありますし、教育など長期的な視野が必要なものもあります。
また、モコバスのように赤字が前提(黒字化できるなら市がやる必要がない)となるものもあります。
どのような価値観を全面に出し、どこに着目して評価していくか、本当に千差万別で難しい面があります。
しかしそこがある種醍醐味であり、合議により意見を洗練させ、より正解(民意)に近づけていくという作業は合議体たる議会にはできても、首長にはできません。
そのような意味でも非常に価値ある取り組みだと思います。

一つ気をつけねばと感じるのが、理由・目的があってそのために事業設計を行うのではなく、時に事業の継続を前提として、あとから正当化する理由を探していくという話になる場合です。
担当している職員からすれば、事業の廃止や縮小などはある種の自己否定であり、心理的に容認できるものではないと思います。
しかし、職員や組織の対面の為に事業がなされては、どっちを向いて仕事をしているのかとなってしまいます。

その事業目的は本当に必要なものなのか。
具体的に市民に恩恵が届いているのか。
本末転倒心理を打ち破れる客観的な視野が最低でも必要だと思います。

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