鹿児島県動物愛護センター視察

本日は、鹿児島県の動物愛護センターに視察へ。
昨年10月にできたばかりの施設で、殺処分施設等は併設せず、譲渡や交流、啓発など生かすことを目的としています。
多くの自治体で、この手の施設は大抵ものすごくアクセスの悪いところにあるものですが、当施設は高速インターからも近く、非常にアクセスしやすい環境でした。
市民が来やすく交流しやすいことを優先させているようです。

鹿児島県の年間の収容頭数は、平成23年度の数字で犬2637頭、猫3037頭の5674頭。
これは都道府県中16番目の数字です。
茨城県の場合は、犬4270頭、猫2998頭で合計が7268頭であり、全体では全国8番目、犬だけですとワースト1の数字になります。

建物入り口にはボランティアの保護している犬・猫の情報が掲示されていました。

収容頭数上限は犬・猫ともに20頭前後。
収容数を多くすることを優先させたため、一頭ごとのスペースはあまり余裕がありませんが、収容期限は基本的に決めておらず、譲渡先が決まるまで頑張るようです。
ケージに空きもあり、茨城県と比べるとずっと清潔で余裕がある印象でした。

こちらは消毒液を非常に細かい霧状にして、配管を通じて建物内に循環させるシステムで、除菌・消臭効果があり、周辺住民の理解を得るためにも有効だったようです。
機械自体は高いが、ランニングコストは非常に安いとのこと。

医療やトリミングなども行っています。
手術は行わず必要な場合には動物病院などでの対応になるようですが、その他治療や検査などを行っていますが、予算不足が悩みとのことでした。

広々としたスペースで犬と触れ合いながらの譲渡会を開催したり、屋内で猫とのふれあいも行えるようになっていました。
猫の屋内飼養などを含めた啓発に有効と思われます。

始まったばかりの施設でもあり、予算の獲得やボランティアとの連携の仕方、啓発の手法など手探りの部分も多いようですが、明確に生かすことを目的としており、後に鹿児島県の現状に大きな影響を及ぼすものと感じます。
職員の方も全国さまざまな施設を見に行っているようで、情報交換等させて頂きましたが、うまくいっているところは、やはり以前から啓発等を意識的に取り組んできた経緯があるようです。

所長をはじめ、職員の方々にとても丁寧にかあつ熱心にご説明を頂きました。
想いのある職員がいると状況が動くとつくづく実感いたします。
得た刺激やアイデアを持ち帰り、守谷の協議会の議論などで生かしていきたいと思います。

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コメント

  1. こんにちは。勢力的な活動、お疲れさまです。
    さて、この記事内の茨城県の処分の数字なのですが。
    鹿児島県で23年度の数字をあげていますので、茨城県も23年度と想いますが、わたしの把握している数字では、
    犬3334頭、猫2792頭、なのですが。
    ここに書かれている数字は、どこが纏めた数字なのでしょうか?
    お教え、かつご説明いただければ幸いなのですが。

  2. 鹿児島、茨城共にあげている数字は殺処分数ではなく、収容頭数でした。訂正させて頂きます。ご指摘ありがとうございました。

  3. >すえむら 英一郎さん
    ありがとうございます。

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