地方議員のつぶやきその㉝ 議会を「分断」するのは簡単

地方議員のつぶやきその㉝ 議会を「分断」するのは簡単
地方自治体は二元代表制ですので、本来は議会側に与党も野党もありません。チェック機関としての面を強調して見るなら、全員が野党的側面を持っていなくてはなりません。
といっても、市長派・反市長派のようになっている議会も多く、全員がチェック機関で、是々非々で、というのは理想に過ぎないのかもしれません。
地方政治に関しては、予算の提出権が無いなど、首長側が優位で、議会側が弱いように見られることも多いです。元議員が市長選挙に出ることはよくありますが、逆はまずありません。
しかし、予算を含め「議決権」を持っている以上、本質的には議会の方が強いと見ることもできます。そうでなく、あくまで首長の権限が最優先なのだ!というなら、大阪はとっくに都構想になっているはずです。
実際にはとても強いはずの議会の権能ですが、そのためには議会全体がチェック機関として是々非々の意識を持ち、チーム議会として機能することが前提となります。
そこで首長側が自由にやるためには、「チーム議会」にさせないことが第1で、最も良いのは議会内部を分断することです。
具体的には、首長側から見て、議会内で言うこと聞いていくれそうな人、そうでない人をまずは見極める。
そして、チョロそうな前者の人の要望は聞き、手強そうな後者の人の要望は聞かないとすれば、首長に「要望を届けられる与党の権利」をめぐって、勝手に議会内部で対立をしてくれる可能性が出てきます。
守谷市議会は幸いそのような形にはなっておりません。
しかし、今後の体制如何によっては、どう「後退」するかもしれません。
議会内部で、パン屑の奪い合いをしているような有様では、自治体間競争に勝てるはずもなく、厳にそのようなことにならないように私なりにも努力してまいります。

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