地方議員のつぶやきその㉜ 「会派」の役割

地方議員のつぶやきその㉜ 「会派」の役割
守谷市議会を含め、多くの市議会には国会と同じように「会派」があります。
守谷市議会基本条例の第5条には会派に関する記載がありまして、「会派は,政策を中心とした同一の理念を共有する議員で構成し,活動する。」となっています。
が、現実を見ると、正直申しまして政策を中心に考えて会派が組まれているようには到底思えません。
正副議長や委員会メンバーの配分を考える要素にはなっていますが、はっきり言ってそれだけな気もします。
政策に関する議論は当然同僚議員と頻繁にやりますが、議案を審査する単位である委員会のメンバーとすることが多く、また議会以外で議論する時も、その人がどの会派の議員かなど気にもしません。
何十人もいる大きな議会だと、議論をまとめるために必要な制度なのかもしれません。
例えば60人の議会だったとすると、60人で一堂に集まって議論してもかなり効率が悪いですので、ある程度会派単位で意見を集約してから、会派代表者による最終的な議論という手順を踏むのが現実的なのでしょう。
しかし、守谷市議会は19人しかいません。一人一人の議員の顔の見える議論が十分にできます。
勝手な想像なのですが、かつての中央集権的な体制において、国会と同じような会派制がとりあえず適用されただけで、地域の必要性に応じて生まれた制度では無いのではないかと思います。
そして、地域主権時代の今でも、そして何となくそのままになっている。
私は第人数での会派単位でやらざるを得ない議会よりも、少人数で顔の見える議会の方が好きです。より深く突っ込んだ議論ができる気がします。
そのような意味では守谷市でよかったとも思います。
今後はもっと、守谷市議会を政策立案能力を重視した体制にしていかなくてはなりません。
そのためにも、イマイチ存在意義のわからない会派は無くしてもいいのではないかと一人考えるわけですが、すごく市民の方を向いていない、内輪的なデメリットも思いつきます。
つまりは、現在は委員会のメンバーを決める際、各会派から一人ずつなど、ある程度機械的に決めているわけですが、会派が無くなると議長等の責任により、議員の適正等を見てメンバーを決めなくてはなりません。
そうすると今よりも「角が立つ」ようになり、揉めるわけです。
繰り返しますが、守谷市の将来や市民目線という観点からは、心底どうでもよいことですが・・・。

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