地方議員のつぶやきその㉖ 「改革することができるのか」

地方議員のつぶやきその㉖ 「改革することができるのか」
先日の茨城県議会議員選挙において、候補者の多くがそのマニフェストにおいて、自分の選挙区内の話ばかりを取り上げ、茨城県全体の制度設計の話はあまり見なかったように思えます。
それでは市町村議会の選挙と何が違うのかとも感じ、県議会の意義にも疑問を感じてしまいます。
また、前回の茨城県知事選挙の際には、知事は県内市町村の首長から推薦を経て、選挙活動を行っていたのを思い出しますが、各地域の要望の伝達や情報交換だけなら、首長同士で話せばそれですむのかもしれないと連想させます。
昔より各種通信手段も発達していますので、「みなさんの声を県政に届けます!」といった要望メッセンジャーだけでは、議会の存在意義として不十分であると思われ、知事や市町村長にはできない独自の機能の追加を目指す必要があると考えます。
しかしながら、そもそも有権者の心理として県全体には特に興味が無いからこそ、候補者の訴えも必然的にそうなるのかもしれません。
県という単位は広すぎ、県民の生活圏や向いている方向がバラバラであるという現実は、変えようもありませんので、当然有権者の意識や感覚も変わりません。
また、それは別に間違った感覚だとも思いません。私自身もとても良く理解できる感覚です。
とすると、県全体の話をしても選挙に勝てませんので、いつまでも県議会のあり方は変わりません。
果たしてどうすれば良いのか正直わかりません。
いっその事、県という機能の活性化は諦めて、議員定数の半減など、思い切った機能の縮小を唱えて、その分市町村などに権限財源を移行することを目指すべきか。
しかし、県政を破壊するためだけに、県政を目指すというのは、あまりに後ろ向きでやりがいの無い目標に思え、大変な選挙戦を乗り越えてやりきれる候補者がいるのかとも思います。少なくとも私だったらやりたくはありません。

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