少子高齢化という前提を変えない限り・・・

持ち家が得か、賃貸が得かという話がありますが、本質的にどちらが一方的に有利というわけではないと考えます。
お店の経営者側とお客さんの側とを比べて、経営者が一方的に儲かって有利だとはとても言えません。経営者には相応のリスクがあります。それと同じではないでしょうか。
ただ、上記の損得はお金に特化した話です。
人生にとって大切なのはお金の問題だけではありません。例えば就職先や結婚相手を給料やコストだけで選ぶ人はあまりいないでしょう。
賃貸では住めないこだわりの家に住みたい人は、自分で購入して設計するしかないでしょうし、仮にたくさんお金がかかっても、それがその人にとって大きな幸せのはずです。
結局、損得はその人の価値観や目標によって変わるもので、一概に決められるものではないのでしょう。
 
個人的には、物欲やこだわりが薄い方ですので、どちらかと言うと身軽な賃貸の方に心惹かれる方です。
賃貸だと毎月払う家賃がもったいないという説もありますが、住宅ローンで3000万円借りて、2%の金利で35年で返すとすると、金利だけで1200万円弱くらい銀行に払わなくてはならないわけですが、これはもったいないと言われないのはなぜだろうと良く思います。
 
加えて本の中で指摘されているのですが、総務省の調査によると、わが国の空き家率が2013年に13.5%と過去最高を記録し、2040年には40%になることが予測されるとの事。
そして、少子高齢化なのだから、不動産は余っていくだろう。その結果として時代の趨勢が買い手市場、つまりは大家優勢から店子優勢に変わっていくのではないかという著者の指摘。
あまりに単純明快なんですが、説得力のあるものに感じます。少子高齢化という前提を変えない限り、その通りですよね、どう考えても・・・。
 
 

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