理屈よりも実感

こんなポスター見つけました。6月19日より、選挙権が18歳以上に引き下げられる告知ポスターです。

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特に若い世代に言えることですが、どう考えても「投票に行かない方が世の中が良くなる」理由はないと思います。

東北大学大学院の研究によると、若い世代(20歳から49歳まで)の投票率が低下することにより、児童手当などの若い世代向けの給付よりも、年金などの高齢者向けの給付が増大し、かつ国債の発行額が増大するなどし、投票率の低下1%につき、1人当たり年間約13万5千円の損失が生じているとの事です。

言うなれば、「投票棄権税」とでも呼ぶべきものでしょうか。

国民負担率は年々上がるばかりですが、こういったことの積み重ねなのだと思います。

 

以上は理屈ですが、人に強力に作用するのは理屈よりも実感なのではないかとも思います。

自分の一票が何かしらの変化に繋がっている実感が得られないのが、投票棄権の大きな原因で、どんなに上記のような理屈を述べても、それは解消されない気がします。

古代ギリシャの都市国家の時代から民主主義は存在するわけですが、1万人くらいの都市国家と、現代の日本社会では、人口規模も流れているお金や情報の量も桁違いです。

そのくせ、人間の想像力や理解力自体は古代ギリシャと全然変わりません。

また、映画やマンガでは、そうしないと読者が理解できない、2時間の枠に収まらないなどの理由から、すべての因果関係、複線が一人のラスボスにつながったりしますが、現実の社会は複雑系で、風が吹けば桶屋が儲かるどころの話ではありません。

どんなに優秀な人間でも因果関係をすべて解明するのは不可能で、何がどうなっているのかさっぱりわかりません。

良く分からないので、するとどうせ投票に行っても・・・となってしまいます。

 

私たちの民主主義をどう成長させていくか、考えてみると、私たちは人類史始まって以来の課題に直面しているのかもしれません。

ではどうすればよいかですが、人類の進化を待つとなると悠長ですし、全人類の脳の一部を電脳化し無線LANで繋ぐなどして、情報共有を強めるなどは力技過ぎますので、基本的には因果関係がわかりやすい範囲へ、政治の単位を可能な限り分割する、つまりは地方分権化、権限財源の移譲を進めるべきだと考えます。

かつ、地方議会の現場の市民に対する説明力、共感力の向上、議論の可視化なども急務だと思います。

実際に、多くの方がさまざまな改革に努力していますが、何か受け身と言いますか、「地方議会は国会の2軍」意識がまだまだ強いのも現実です。

市議会等を辞めて衆議院などに立候補するはよくありますが、逆はありません。本当に地域主権が大事だと考える政治家が増えれば、逆も出てしかるべきだと思うのですが。

 

 

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この記事の著者

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

守谷市議会議員 すえむら 英一郎

誕生日:1977年9月20日
居住地:茨城県守谷市
学歴:つくば市立 茎崎第3小学校→守谷市立けやき台中学校→江戸川学園取手高等学校→立教大学文学部
趣味:読書、洋画鑑賞、犬の散歩、美味しいラーメン店の探索

2012年3月より、守谷市議会議員として市政に携わる

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