地方議会は国政の「2軍」ではないぞ!

masuzoe
都議会での舛添都知事の所信表明をライブで拝見しました。
第3者と称する弁護士による調査結果は、「議会の審議」に間に合うように報告したいと言っていたように思えるのですが、それってもしかして本会議の事なのでしょうか。
東京都議会 会議の予定(6月)
すると、最悪の場合15日の本会議、つまり最終日までにはお知らせしますよと言うことで、実施的な審査がしやすい総務委員会などには間に合わない?
仮に最終日に報告などされても、都議会側としても聞くだけに終わってしまって、十分な審議はできない可能性が高くなると思われます。
つまり、逃げ切り宣言という事?だとしたら議会もなめられたものだと感じます。
 
知事や市長は非常に強い権限を持っているのは事実ですが、本質的には議会の方が強いはずです。なぜなら、予算案や条例案が議会において可決されなければ、知事としても何もできません。
ただし、首長vsチーム議会(与党+野党)という、二元代表制における本来あるべき形になっていればの話です。
残念ながら、首長+議会与党vs議会野党となってしまっている例は非常に多く、議会自らその権能を切り捨て、首長の暴走を許しかねない構図になってしまっています。
 
首長+議会与党の発生する最大の原因は「選挙」だと思います。
首長も議員も選挙区は当然同じですので、選挙においてお世話したり、お世話になったりします。
都議会の場合は、自民党や公明党といった枠組みで選挙を戦っており、自分の党が応援した知事を公に攻めにくいと言うのは、わからんでもありません。
問題なのは、「知事を公に攻めにくい」とぼやくとき、その議員が向いている方向はどっちなのかという事。
自分の所属する政党のえらい人たちなのか。それとも都民の方なのか。
 
今回の一連の騒動で、待機児童の問題ですとか、本来議論すべき都政の課題が停滞しているように思えます。
そのような現場に沿った繊細な、そして多くの都民にとって大変重要な問題について、〇〇党のえらい人たちは責任をとってくれません。
やれるのは都議会の方たちが第1なはずです。
〇〇党におけるおつきあい、貸し借りの関係、自分の次の選挙、ステップアップといったものを、都政よりも内心において優先させるとしたら、
つまり都議会議員であるよりも〇〇党員であることを優先させるとしたら、都議会は、実質的に国政の「2軍」に堕ちてしまいます。
また、それなら都議会なんていらないじゃんという都民の声が高まることも予測され、そのような展開の場合には、全くその通りだとも思います。
広く地方自治のあり方にも影響が出る話ですので、本当に都議会の皆さまには何とか、逃げ切らせないで頑張ってほしい。切に願います。
 
ところで、都議会で動議出されるとき
「議長ーーーーーーーーーーーーーー!」(中略)「願いまーーーーーーーーーーーーーす!」
とわざわざ間延びさせて発言するんでしょう?
都議会以外では見たことない文化です。
 
 
 
 
 
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る