「コシヌケ」ないしは「マケイヌ」ではないはず・・・

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青山繁晴氏と言えば、メタンハイドレート(勝手な個人的イメージですが)。
この前の参院選で、全国比例にて48万票を獲得され、秒殺で当選を決められたのは記憶に新しい所です。
青山氏は、わが国近海に豊富にあるとされる、メタンハイドレートの採掘によるエネルギー自給体制の確立を目指して頑張っている方です(ほかにも色々活動されているますが)。
日本のエネルギー自給率100%体。私としても本当に本当に現実となってほしいと願っております。
 
メタンハイドレートに関しては、表層型、砂層型等といったあり方の違いがようやく認識されると共に、採掘時の採算性への疑問が唱えられるなど、多くの課題があるようですが、経産省による調査もようやく始まっているようです。↓
表層型メタンハイドレートの資源量把握に向けた調査を行いました~掘削調査により地質サンプルを取得~(経済産業省)
採掘時の技術的な課題を論ずる能力は私にはありませんので、ただひたすら、うまくいくことを願うのみです。
 
しかし、一つ気になる事が青山氏の指摘の中にあります。
わが国がエネルギー自給国、ひいてはエネルギー輸出国になることへの「恐れ」が政府関係者にあるのではないかという指摘です。
青山氏曰く、日本は「敗戦国」なので、自らエネルギー時給体制を整えるような挑戦的なことをしてはならない。
黙って既存の国際秩序に従い、石油や天然ガスを買い続けなければならないという発想が政府内に見られる。
それらがメタンハイドレート開発を躊躇う原因となっているというものです。
 
政府関係者といっても、無数の人間が関わっていますので、一人の人間や一つの部署の意思が日本国の意思となるはずはありません。
陰謀論めいた話は好きではありませんが、しかし全体として、このような「受け身でいた方が楽だ」という発想は、あってもおかしくないなと感じます。
日本がエネルギー自給し、場合によっては輸出しだすというのは、国際社会にとってはすごく大きな変化です。
もし実現したら、ロシアやサウジアラビアのような、「石油こそが我らのすべて」みたいな国にとっては死活問題でしょう。
 
意志を持って、積極的に「やらない」と決断するなら別に良いと思います。
しかし、変化を起こすことには責任が伴う。
何となく大きな変化を起こす主体となるのが怖いのでやめておこうという後ろ向きな発想が本音にあるとしたら、それは「コシヌケ」ないしは「マケイヌ」というものでして、先人も浮かばれないのではと感じます。
例えばロシア辺りは、外交的に気に入らない行動をとった国に対して、ガスのパイプラインを閉めるようなことを平気でやります。
そこにわが国が新たな供給元として、救いの手を差し伸べられるようなことがあったとしたら、実に夢のある話だと思うのですが・・・。
 
 
 

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