市立図書館指定管理者の運営状況についての調査

本日は臨時議会や総務教育委員会が開催されました。
委員会においては株式会社図書館流通センター(TRC)の職員の方を参考人としてお招きし、市立図書館指定管理者の運営状況についての調査が行われました。

市立図書館への指定管理者制度の導入後、職員の退職が相次ぐなど、混乱が発生しており、直営に戻してほしいという声も届いております。
問題の本質がどこにあるのか、判断が難しいところですが、TRCの方には非常に多くの質問に対して、熱心で誠実な対応を頂きました。
 
指定管理者制度の市立図書館への相性に関しては、ユーザーの図書館利用の仕方によって求めるサービスの内容が異なり、結果として大きく意見が分かれるのではないかと思います。
①ヘビーユーザー(調査研究やボランティア活動など図書館での活動を重視する場合)
高水準なレファレンスサービスなど、図書館司書のスキル・専門性の高さや市民ボランティアとの連携度合などを重視。開館時間や日数の長さなどは必ずしも重視しない。
②ライトユーザー(図書館は主に本を借りることに利用する場合)
貸本屋さんとしての利用がメイン。基本的には本を探すのも自分で行い、挨拶の有無などを超えるレベルの職員サービスはあまり重視しない。そのため何より重視するのは開館時間や日数、蔵書数など。
このような2つの場合を仮定すると、サービスへの期待はまるで異なります。
 
直営時代と比べて会館日数が大きく増えていますが(年間350日会館)、一方で職員の研修などを行う時間が犠牲になっている可能性はあります。
その点は質問をさせて頂きましたが、可能性についてはTRCの方にも同意頂きました。
職員のスキルアップの機会と、開館時間、特にライトユーザーへのサービスどちらを優先するかという話にもなりますが、無限にお金を費やすことができない以上、最終的にはどちらかを選ばなくてはならないと感じております。
一方で両立させることをあきらめるべきではないという意見もあります。
今年度いっぱいかけて、委員会を通じて調査検証がなされる予定です。
 
 
 

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