一般質問に登壇しました ~ある意味で「戦」です~

本日は一般質問に登壇しました。1テーマだけ、市立図書館運営を来年から直営に戻す件についての質問をさせて頂きました。

守谷市図書館協議会による審査を経て、直営(ないしは一部業務委託)へ戻すべしという旨の答申が出ており、重大な判断材料となっております。
答申書においては、現指定管理者である株式会社図書館流通センター(TRC)による運営が評価できないという趣旨の意見が、大きく5項目にわたって示されています。↓
http://www.city.moriya.ibaraki.jp/tanoshimu/shogaigakushu/annai/toshokankyougikai.files/tousin-unei.pdf
 
それらに対して指定管理者としても、きちんとした弁明や反論があるそうなのですが、弁明などを行う機会を全く与えて頂けなかったという指摘を、実はTRCさんから直接頂く機会がありました。
加えて、何よりも弁明や反論すら行えなかった点が最も無念であるという、涙を飲むような痛恨の口惜しさが、ここは私の主観ですが伝わってきたこともあり、とてもでたらめとは思えませんでした。少なくとも一面の真実なのだろうと考えております。
協議会において答申案を議論する過程において、その多くは非公開なのですが、図書館長はじめ、TRC関係者が議論に参加していないのは少なくとも事実であるようで、平等性や公平性の観点からの憂慮が今回の一般質問の中核部分です。
 
そんな流れの中、今日の一般質問の一場面においても、図書館協議会において答申内容を議論する過程が「図書館法14条2項」に反する可能性を指摘させて頂きました。↓
(図書館協議会)
第十四条 公立図書館に図書館協議会を置くことができる。
2 図書館協議会は、図書館の運営に関し館長の諮問に応ずるとともに、図書館の行う図書館奉仕につき、館長に対して意見を述べる機関とする。
 
仮に教育委員会が、この条文の趣旨を尊重していたとしたら、少なくとも指定管理者であるTRC所属の館長が、弁明や反論の機会すら与えられなかったということはなかったはずなのです。
そこを市長に問いただしたところ、最初には「教育委員会から図書館協議会へ答申作成を諮問することは、図書館法に反しないと文部科学省に問い合わせた結果による回答を得た」という、私の印象では微妙にズレた答弁を頂きました。
市長へ再質問の形で、違法か適法かは重大であるが、本意として諮問の主体が教育委員会によるべきか、図書館長によるものであるべきか、そんな細かいことを問題視しているのではない。
図書館長ですら議論に参加できず、否定的な判断への弁明の機会も与えられなかった。そこは常識的におかしいと思うし、何より図書館法を普通に読む限り起こりえないのではないか。
と再度問い直させて頂いたところ、市長より教育委員会の判断に口を出すつもりはないという、極めて後ろ向きな答弁を頂きました。
その後は基本的にその繰り返しでありまして、教育委員会の審査手法に口を出すつもりはないという趣旨の一点張りでして、全く話が進展しません。
 
念のため申し添えますと、首長には教育委員の任命権限がありまして、教育委員会へ物申す権限がないということはありえないと思っております。
ただひらすらに、教育委員会に任せてあるので口を挟むつもりはないと言い張られますと、こちらも質問回数の制限があることもあり、攻め切ることができず、最終的には大きな無力感を感じ、心底疲れました。
 
私としても、最終的に守谷市民にとっていかに良質な図書館サービスを提供するかが目的であって、当然にTRCさんは守谷市の会社でもありませんが、共通の目的実現を目指す主体として、例えば教育委員会関係者や図書館協議会関係者と比べて、TRCさんとの間に軽重はないはずだと考えております。
実際に、利用者向けのアンケート結果を見る限り、指定管理者制度導入後の図書館に関して、多くの守谷市民から満足の声が挙げられていることも指摘させて頂きました。
 
実はTRCさんから、今回の判断は受け入れるが、指定管理者制度導入後、始まった新たなサービスを(経費維持のために)削られるようなことだけは、本当にやめてほしいという言葉も頂いております。
ある意味首を切られた後にも関わらず、本当に守谷市民のことを考えたありがたい言葉であると感じ、今後の議論における糧とさせて頂きます。
 
今回の議論を通じ、教育委員会関係をはじめとして、かなり「敵」を作った実感もありまして、しんどさを感じる部分もあります。
とはいえ、現在においても、今日の一般質問を、やらない方がよかったとは思っておりませんし、守谷市民全体を考えた指摘であると今でも信じております。
議論を仕掛けることはある意味で「戦」でありますので、あらゆる関係者に「良く思われたい」などと虫の良いことは考えていません。とはいえ、議論の動機が私心に基づくものではないという点に関しては信じて頂けないかと願っております。
 
 
 

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