「NPO法人多摩草むらの会」さんを視察

先日、東京都多摩市に拠点を置く、「NPO法人多摩草むらの会」へ視察に伺いました。
主に精神障がい者の就労支援などを目的とした、さまざまな事業展開をされているとの事ですが、
・事業展開の上で「福祉」を必ずしも表に出さない。健常者が行っている事業と競争の上、野菜の生産やレストランの運営などを行っている。
・障がい者の雇用機会を最優先し、地域の枠を超えた受け入れ態勢確保のため、行政の補助金に頼らない運営をしている。行政の補助金にたよると、どうしても縦割り、地域割りの運営になってしまう。
・就労支援だけでなく、NPO法人の中で、職員になる機会を作っている。
などなど、これからの障がい者就労支援と雇用を考える上で、非常に勉強になりました。
 
実際に運営されている農園、「夢畑」(就労継続支援B型)で朝礼の段階から作業に入る過程を見学させて頂いたり、
 
利用者の方による手作りの布バック、インテリア小物などが販売されている「布や 夢うさぎ」(就労継続支援B型)を訪問させて頂き、その後は「夢畑」産の無農薬野菜を用いたレストラン「畑deきっちん」(就労継続支援A型)でお昼を頂きました。
 
また、NPO法人代表者の方にお話しを伺うなど、座学だけに留まらない充実した視察となりました。

たとえNPO法人であっても、最低限の利益を確保しなくては、事業の継続ができません。ましてや補助金頼みの運営はしないとのことですので、NPO法人スタッフの方の苦労はかなりのものがあると思われます。
障がい者向けの「共同作業所」などの通所施設の運営に留まらず、市場原理において通用する商品やサービスの生産を行うと共に、雇用機会創出への取り組みは本当にすごいものだと感じました。
 
 

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