一般質問に登壇しました。~今はなき「見えバス」について~

一般質問に登壇しました。今はなき「見えバス」についてがテーマです。
「見えバス」導入後も、乗降客数等の増加が思ったほど出なかった等の事情もありますが、最大の中止となった理由は経費負担の問題、それを予測しきれなかった事と思っています。
関東鉄道の営業所統合、移転によってバスの配置も変わり、見えバスに必要な車載機器の設置数を増やす事が必要となり、予想外に増えた経費を関東鉄道、守谷市双方共に負担できないとなったことが中止に繋がりました。
一般質問通告事項一覧(令和元年度6月定例会)

関東鉄道の営業所統合計画は1,2カ月で決まる話ではないでしょう。下手をすると見えバスがスタートした時点で、既に決まっていた可能性もあります。
今回の質問でも取り上げましたが、やはり相当前から、具体的には平成27年の時点で一応把握はしていたとの事でした。
営業所統合計画が見えバスの将来に悪影響となる可能性を想定できなかったことが悔やまれます。
 
また、当初から見えバスプロジェクト自体に、関東鉄道としてあまり協力的ではありませんでした。
事業スタートにあたって、守谷市と関東鉄道との間で、ウィンウィンの関係を築けなかったのも根本的な原因として大きいと思われます。
利用者目線からすると、ひたすら経費負担を嫌い、あくまで守谷市が勝手に行った事業で、関東鉄道としては車載器の設置場所を提供したに過ぎないと言い放つ姿勢には疑問を覚えます。
とはいえ、民間企業の方針ですので関与することはできません。
あくまで守谷市としては、営業所統合計画等の把握等にまつわる瑕疵、また関東鉄道の後ろ向きな姿勢をカバーしきれなかったことなどを総括反省し、同じ構造の失敗を繰り返さないようにするしかありません。
 
また、事業中止に至った背景等の広報、周知も不十分な面があった点は否めません。
直前まで何とか事業を継続できないかと調整に注力していた経緯もありますが、市の広報等で発表できたのは、事業中止となってからの事でした。
つまり「見えバスを中止する予定です」ではなく、「見えバスを中止しました」になってしまったわけであり、不透明さを感じた市民の方も多くいたことと思います。
 
反省点は多々あると感じますが、今後も民間企業と連携した上で、新規プロジェクトに挑戦しなければならない事例は多く出てくると思われます。
相手の意図もありますし、こちらの思い通りに進むとは限りません。
しかし、変わりゆく世の中において、自治体としても新しい挑戦は常に必要です。
失敗しないこと自体を目的化して現状維持に努めるのでなく、反省点を生かしつつ積極的に企画挑戦をしてほしいと願います。
 
 
 
 
 

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