「甲斐市版ネウボラ推進プロジェクト」の視察へ

「甲斐市版ネウボラ推進プロジェクト」の視察のため、山梨県甲斐市にお伺いました。
早い時期から具体的な目標を決めて取り組み、実際に合計特殊出生率を平成26年1.55から平成30年1.71と上昇させている点が印象的でした。

「甲斐市版ネウボラ推進プロジェクト」の第一歩として、平成27年度に産婦人科医、それも女性医師の誘致を行ったのが大きなものだったようです。
地方創生事業として5千万円規模で開業医への医療機器の無償貸与を行い、産婦人科医療だけでなく、出産もできる拠点づくりを目指したもので、現在でも産後ケア事業の拠点として大きな役割を果たしているようです。
また、医療機器の貸与を行わなかった他の産婦人科医師に対しても、「ネウボラ事業推進協議会」に参加して頂き、講演活動など他の面での支援をお願いしているそうです。
5千万円規模の無償貸与となりますと、公平性の観点等、議論になる部分も多いと思われますが、協議会での巻き込んでいく過程など、具体的なエピソードも含めて、いかに市一丸となったネットワークを作るかという点について、質疑応答を通じてお話することができました。
 
地方創生事業にはいろいろな形がありますが、少なくとも「見えバス」で蒸発させるよりは全然よいだろうと感じました。

一般質問に登壇しました。~今はなき「見えバス」について~


また甲斐市においては、合計特殊出生率に関する目標をしっかりと定め、達成するためには何をすべきかという強い意志に基づいて計画的に進められていると感じました。
守谷市の事業も含め、さまざまな行政事業でKPIなど定められることも多いですが、とりあえず定めているといった印象のものも多く見られます。
何でもかんでも行政がやるべき仕事だと思いませんし、やらないならやらないでいいとも思うのです。
ただし、やると決めて、しかも目標まで決めて、でも実際には形式的な目標設定に過ぎず、数年後に達成できたか誰も気にしない。それならばやらない方がましでしょう。
甲斐市さんの子育て支援に関するさまざまな細かい政策、事業進展におけるエピソードも重要ですが、加えて目標を立てたなら達成するという意思を、守谷市に持ち帰りたいと思います。
 
 
 
 

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