議会内閣制

http://www.pref.osaka.jp/koho/chiji/gikainaikaku.html


上記は大阪府において橋本氏が知事時代に主張した「議会内閣制」についてです。

資料にもありますが、首長が議会の推薦を受けた議員を内閣構成員(役所の部長など)として政治的に任用し、職務の執行と責任を共有するもの、要するに国政の形態に近いものとするものです。


利点として、首長と議会の一体化が進む事により、リーダーシップ性やマネジメント能力を強めることができ、結果として、大胆な改革、迅速な政策実現、効率性の追求、スリム化などが行いやすくなると思われます


しかし、首長と議会の一体化というと良く聞こえますが、要するに総与党化になりかねず、首長と議会の緊張感や議会のチェック機能が薄まる可能性が強いように思います。


大阪府の資料においてはこの点に対する反論の1つとして、議員全員が内閣構成員となるわけではないので、少数会派(野党)によるチェック機能が働くとしています。

しかしながら「少数会派」しかチェックできないわけですから、チェック機能は弱まるのが自然でしょうし、資料も暗にこれを認めているようにも感じ、非常に歯切れが悪く感じます。

結局チェック機能を薄まるのを覚悟して、リーダーシップ性を強める政策に見えてしまいます。


制度自体には議論の余地が多いように感じますが、同時に橋本氏が投げかけた疑問やメッセージ


●首長と地方議会の関係は、人口200人の村から1300万人の東京都まで、全国一律。60年以上前の規定そのままで、これからの地域主権を担えるのか。

●現行制度の枠内にとどまる改革であれば、住民の目には変化とは映らない。制度そのものを変える必要があるのでは。


こういった点には今日的にも大いにうなずけるものがあります。

守谷市議会においても平成25年度を迎えるにあたり、さまざまな「変化」が予定・検討されていますが、実情と自らの理念を重ね合わせ、考えめぐらせ、行動していきたいと思います。

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