図書館指定管理者のゆくえ

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本日より、第4回定例会です。今日の本会議では、行政側から議案の提案理由等の説明、議会側からは質疑が行われました。
明日からの各委員会にて、詳細な議論が行われます。その後、定例会最終日に討論・採決という流れとなる予定です。
今日質疑させて頂いた中で一番気になったのが、下記の議案。市立図書館の指定管理者を承認する議案についてです。
議案第94号 指定管理者の指定について
指定管理者制度の概要
 
選定委員会における議論を経て、「株式会社図書館流通センター」と「常総ビル整美株式会社」の共同事業体が選ばれたとのことですが、端的に言って提示されている資料は非常に不十分で、要するに「詳細は示しませんが、結論としてこうなったので議会の皆さんは承認してください」としかなっていないように感じました。
その理由としては、あまり詳細に資料を出すと、企業秘密の類を暴露することになりかねないなどが考えられます。実際に現状では審査会は非公開で議事録も公表されないものとなっております。
企業のプライバシー保護は重要ですが、サービスを受ける市民の利益保護はさらに重要ですので、詳細がわからない中、追認機関のごとくただ承認することはできません。
また、議会において議決しますので、最終責任者は議会です。つまりは指定管理者の選定の結果がどうなっても議会の責任は免れません。
●執行部の考える図書館の将来像は何か。それらを実現するためにどのような審査項目や基準を設けたのか。
●応募したすべての企業からどのような提案やプレゼンテーションがあったのか。それらを受けて各項目別の評価点数はどうだったのか。
企業のプライバシー等は保護した上で、上記のような資料くらいは示され、議会としてもなぜその企業を指定管理者として良しとしたのか、きちんと説明ができなくてはなりません。
 
このような事を指摘させて頂きまして、委員会の審査においては、もう少し詳細な資料を提示する旨の回答を頂きました。
私立図書館のあり方については、非常に市民の関心の高いものとなっておりますし、詳細な突っ込んだ議論が必要になります。
委員会の議論には私は担当ではありませんので直接は参加できませんが、注視していくとともに、その後の本会議等ではしっかりと意見を述べてまいりたいと思います。
 

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