理由を述べない反対などあり得ない

IMG_0341
牛久市の小坂城跡の土地購入問題に関して、新市長の提案により第3者による外部調査委員会が設置されることになったとの事です。
いわゆる土地転がし疑惑等、数年前からテレビ報道されるなど、長きに渡って問題視されている課題ですが、詳細については私はメディアによる報道ベース以上のことはわかりません。
 
私の立場として一つ気になったのは、外部調査委員会の設置条例ともう一つ、議会による100条委員会設置の請願書が提出されていたそうですが、それは賛成少数で否決され、しかも読売新聞によると反対した議員は皆その理由を述べなかったそうです。
何か不都合な事情があったのかもしれませんが、議論する場たる議会人の一人として、討論によって理由を明らかにすることなく、ただ議案に反対するというのは、私の感覚ではあり得ません。
確かに反対する際には反対討論をし、理由を述べなくてはならないという決まりが議会基本条例等にあるわけではないのでしょうが、ルール以前の良識の問題です。
多くの議会で、会議模様の録画中継配信など、透明性や公開性を高める改革がなされていますが、議員各人に議論の流れや論点をオープンにしなければならないという感覚が欠落していたら、議会改革などしても無意味になりかねません。
 
驚くべきことに、「議会とは議論する場である」という感覚が無い時代が長くあったと思われ、細かい議論や調整は議事録等が残らない密室ですべて行い、オープンな場では決まった結果の出力だけすればよい、その方が楽だという感覚がまだまだある世界です。
私も経験がありますが、同僚議員に対して質疑をしても答えて頂けずに、後に「質疑をするのはあなたの自由だが、それに答えるかどうかはこちらの自由だ」と開き直られたこともありました。
守谷市議会は、この4年で大きく変わりましたが、まだまだ市民の感覚からすれば遅れている面があるように感じます。
しかし、ここを諦めては、議会制度自体が市民から見放されてしまいかねません。
 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

カテゴリー

アーカイブ

ページ上部へ戻る