神奈川県小田原市議会に視察へ ~本当に驚きました~

小田原市議会にお伺いし、議会改革の取り組みについて視察をさせて頂きました。
「小田原方式」と呼ばれることもあるそうですが、決算審査や予算審査の手法に、守谷市議会と大きく異なる面がありとても印象に残りました。

決算審査の際、守谷市議会の場合、といいますか私の知っている範囲ではどこの市議会でもそうですが、委員会単位で決算議案の中身や数字に対して質疑を行う形で審査を進めていきます。
対して小田原市議会の場合、決算や予算に関する委員会は組織されるのですが、各委員一人一人が個別に市の職員(主に係長級)と机を挟んで質疑や資料請求を行いながら審査を進めていく、書類審査と呼ばれる方式だそうです。
つまり、議員1人対2人~4人程度の職員による審査がいくつも並行して進められていく形で、かなり細かい点まで深めた審査が行えるものと思われます。
審査している議員の側は自分のペースでいくらでも深堀りしていくことができますので、正直楽しいだろうなと感じました。
 
一方で、他の議員が何をやっているか把握できませんし、傍聴することも難しいようです。すると、「議会」による審査というよりも「議員」による審査が複数あるだけということになり、議員同士の関連質疑など、コンビネーションプレイも難しく、合議体としてのメリットが削られる可能性があります。
驚いたことに、「書類審査」に関しては、形式上は委員会の最中にも関わらず議事録も残さないとの事でした。ここまで思い切った手法は見たことがありません。
 
昔ある先輩議員が、行政側の性格や手法はだいたいどこの自治体でも似たり寄ったりだが、議会の手法は本当に千差万別だと言っていたのを思い出します。
「小田原方式」には本当に驚きましたが、他にも決算・予算審査の最中に現地視察に行く日を設けているなど、我々とは全く異なる手法に触れることができ、大きな刺激になりました。
やはり定期的に他所を見に行かなくてはなとつくづく感じます。
 
 

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