<働かない働きアリ>集団存続に必要 働きアリだけは滅びる 毎日新聞 2月16日(火)19時55分配信
・ 働くアリだけのグループを作っても、必ず働かないアリが一定割合現れる。
・ 最初よく働いていたアリが休むようになると、働かなかったアリが動き始める。
・ 勤勉なアリだけのケースでは一斉に疲労で動けなくなってコロニーが滅びてしまうのが早く、働かないアリがいる方が長続きする傾向があった。
働かないアリが組織の存続に必要との事で、個人的にはすごく納得のいく話に感じました。
そして恐らく私たち人間も同じ部分があって、人間も各人の素質に従って能力を発揮するのではなく、環境に従い役割を果たすために必要な能力を発揮するのではないかと思います。
このニュースを見てすぐに思い出したエピソードがありました。
ある自治体で、誰からも誠実で優秀と評価される首長さんが、皆に請われてお願いされながら、何期も何期も首長を務めている事例があったそうです。
優秀で誠実な方ですので、権力の腐敗的な意味での弊害はまず無いのですが、別の視点から見ると多選の弊害はある。つまり、リーダーが優秀であるが故に、「その人に任せておけば大丈夫だろう」と甘えてしまい、周囲が自分の能力をスポイルしてしまう傾向があったそうです。
アリの場合、卵の世話など必要な仕事は本能で習得しているので、働かなかったアリもすぐに代わりを務められるのかもしれませんが、人間社会の場合、そうは簡単に代わりができないようにも思います。
優秀なリーダーの存在が時に組織全体の成長という観点からは、デメリットになることもあるとしたら、なんとも難しいものだと思います。街の運営を考える上でも参考になる話だと感じました。
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