逗子市に続いて、神奈川県の大和市にお伺いし、当地の図書館を視察してまいりました。図書館といっても駅前の複合施設の中にあり、芸術文化ホールや屋内こども広場なども含めた施設全体をご案内頂きました。
昨年11月にできたばかりということもあり、ものすごくきれいで立派な施設でした。同じ日に私たち以外にも視察が2件入っているそうで、大変注目されているようです。
http://yamato-bunka.jp/
工事費など施設の取得費用は約147億円。年間のランニングコストである指定管理料は約8億円。平均来館者数は平日7000人、土日祝日は12000人ほどとの事。
6階建ての複合施設の内、5階にレファレンスカウンターを置くなど、図書館機能の中枢となっています。
1階から4階までも、健康、こども向け、市民交流といったテーマごとの書棚を置き、セルフ貸出機も設置してあるなど、施設の大半が図書館機能となっておりました。
また本の貸出や返却、予約資料の確保スペースなど多くの場面で機械化、無人化が進められており、人件費の削減が図られている様子でした。
1階にはスターバックスコーヒーの店舗もあり、利用者はここで購入したコーヒーや持ち込んだ飲料を飲みながら、館内どこででも図書館の本を読むことができます。
館内全体がスペースに余裕を持たせたデザインで閲覧席も多く、ゆったりとした滞在ができる空間づくりが重視されていると感じられました。
図書館機能としても、滞在型の娯楽施設としてのサービスに特化した印象で、よく言われる「公立図書館は教育機関であるから・・・」といった考え方は重視されていないと感じます。
実際に大和市として司書職など専門職の採用は行っておらず、また資料購入費等の確保も重視しておらず、トータルに指定管理者(株式会社図書館流通センター)に任せてあるようでした。
前日伺った逗子市の図書館と比較しても、全く異なる哲学から生み出された施設で、サービス機関として特化したその割り切り方には潔さすら感じます。そのような方向性の図書館を望む守谷市民の方も多くいるでしょう。
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