ISIL(いわゆる「イスラム国」)による人質事件に関して

昨日の早朝に、ISIL(いわゆる「イスラム国」)による人質殺害に関する動画が公開されました。
交渉の糸口がつかめたような報道もなされていました中、最悪の結果に終わりとても残念に思います。
今回の事件で犠牲となられた湯川さん、そして後藤さん、並びにご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。
昨日公開された動画の後藤さんの様子を見ますと、口を真一文字に結び、1点を見つめて身じろぎもしない様子は、あまりにも見事な姿と感じました。
不当で過激な暴力、ましてや死の恐怖を持ってしても、後藤さんの勇気と信念を屈服させることはできませんでした。
心から敬意を表しますと共に、後藤さんが守ろうとしたものを我々は受け継がなくてはならないとも感じました。
今回の事件を通じて「自己責任論」も唱えられており、中には本人が悪いそれで終わりといった趣旨の意見もあるように感じます。
我々日本人は自由の民でありますので、自由と責任はセットという観点から、どんな行動にも責任が伴うのは当然であり、自己責任を問うこと自体をやめるべきとは思いません。
しかしながら、自己責任の内容がどうあるとしても、それはその人の命を助けない理由には全くならない。
すべての国民が不当な暴力から守られるようにしなくてはならないし、助ける価値のない命など存在しない、それが後藤さんが危険を冒しても、湯川さんを助けに現地入りした想いの一つだったのではないかと思いました。
邦人救助、安全保障の問題等、我々がある意味避けてきた話題、先送りしてきた問題も含まれるように思います。
今後さまざまな議論がなされるでしょうが。少なくとも後藤さんのあの立派な姿に恥じることがないような国のあり方となってほしいと願います。
 
 

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