もちろん私個人は現時点で大反対です

昨日も書きました「北園森林公園のコミュニティ施設建設事業」は目的の第1は「ママプロの拠点確保」です。行政にも改めて確認させて頂きましたが、ここはぶれずに意識しなければなりません。
本来はママプロ拠点確保だけの話だけのはずなのですが、そこに補助金や交付金を使いたいという新たな目的が加わった結果、ベクトルがずれてしまった。
その結果、公園の芝生のど真ん中に施設を建設するという、いびつな企画となってしまったのではと感じています。
 
以下、あくまでも私の解釈するストーリーです。
まず最初は、現在松前台に設けている、ママプロの拠点の賃貸契約が来年度には切れてしまうため、次年度以降の新たな活動拠点を確保しなければならない。
ここが目的だったはずなのです。ちなみにここまでは何の疑問もありません。
 
その後、なぜかここに「いばらき木づかい環境整備事業費補助金」を使いたいという新たな目的が加わります。

※「いばらき木づかい環境整備事業費補助金」とは、簡単に言いますと茨城県産材を使って建物を建設すると、最大1千万円県からお金が補助されますよというもの。

これによって、既存の不動産を賃貸してママプロの拠点にするという選択肢が無くなります。
賃貸ではなく、新たな建物を建設しなくてはならない。その理由はママプロの今後の活動計画等とは特に関係がありません。
補助金の仕様がそのようになっているからです。
 
次に「地方創生拠点整備交付金」を使いたいという新たな目的が加わります。
この交付金には年明け1月4日~6日が申請期限で、かつ年度中に予算化しなければならないという条件があります。
このため、3月までに補正予算案を議決しなければならないという新たな制約が加わります。
その結果、施設の建設予定地を民有地にするという選択肢はほぼ無くなります。
3月までと時間が制限されますので、おそらく地主さんと細かい協議をする暇はありません。現在市が保有している土地の中から選ぶしかない。
しかも、道路との接続がある土地でないと建物の建設ができないなどを考慮すれば、さらに選択肢は狭まります。
 
以上のような制約の積み重ねの結果、非常に選択肢が狭められ、森林公園の芝生のど真ん中、いつも子供たちや野球やサッカーをしているスペースに建物を建てるという、見るからに無理のある計画に至ったわけです。
最初に戻りますが、目的はママプロの拠点確保です。ここに疑問はありません。
そして、国や県からの補助金・交付金を使いたいという新たな目的が「なぜか」加わってしまったため、疑問や混乱を巻き起こしているのではと思っています。
 
昨日の委員会でも確認させて頂きましたが、行政としては補助金・交付金申請をしないということは考えないようです。
すると必然的に、現在の計画内容のまま、3月に予算案を上げてくるとなる可能性が非常に高い。
それは行政の選択ですが、それを受けての議会としての決断していくしかありません。
 
もちろんの事、私個人は現時点で大反対です。
本来の目的に合わせた企画がなされるのではなく、補助金や交付金の仕様に合わせた企画がなされるなど、本末転倒です。
昨日現地を視察した時も子供たちが野球を行っていました。
その子たちに、「おじさん達が国や県からお金をもらいたいので、今後はここで野球できなくなるけど我慢してね」なんて言えるはずもありません。
 
 
 

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