つくば市議会にお伺いし、市議会議員の政治倫理条例について視察をさせて頂きました。
議員の資産公開義務などが規定された倫理条例ですが、まず全体的にその規定内容の厳しさに驚きました。ここまでやるのかという部分もありました。
驚いた点などをいくつか紹介しますと、
●議員にも毎年の資産公開義務があり、加えて議員が提出した資産報告書に対する政治倫理審査会の審査が毎年ある。
また、公開義務のある資産項目も50万円以上の預貯金、土地建物、価格が50万円以上の動産、有価証券や会員権、貸付金や借入金の内容まで含まれており、非常に詳細。基本的には全公開という印象です。
※守谷市においては、市長にはありますが、市議会議員には資産公開義務はありません。
●市民から調査請求があれば、議員本人だけでなく、その配偶者や同居の1親等以内の親族に関しても、資産報告書の提出義務が生じる。
率直に言ってすさまじいの一言です。
※ちなみに、近年調査請求がなされた事例はないとのことです。
条例制定までの経緯等も詳細にお聞かせ頂きましたが、かつて議会関係者から逮捕者が出たなど、政治不信が大きくなった時期があり、そのような状況から、市民からの政治倫条例制定に関する直接請求が出たことなども影響しているようです。
当時は市議会内部も意見が真っ二つで、政治倫理条例案が上程される予定だった本会議が、意見の対立により流会になったり、その後に再提出されるも、賛否同数で議長採決により否決となったりと、本当に紆余曲折があったようです。
守谷市とは大きく状況が違いますので、そのまま参考にとはいかないと思いますが、本当に自治体によってさまざまな経験の違いがあるものだと実感します。
大変勉強になりました。守谷市議会における今後の議論に活かせる、良い視察だったと感じます。
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