良くも悪くも、権力が分散している、人の話を聞きすぎるのがわが国のあり方であります。
複数の異論が並立し、両立させることができない場合(大抵できないでしょう)、リーダーが何をやるか決定するわけですが、却下された意見も何かしら部分的にでも取り入れないと、人の話を聞かないとか独裁だとか言われたりします。
人の話を聞く=その人の意見を採用する
ではないはずなのですが。
複数の意見を取り入れて共存させるとして、2つの意見ならば足して2で割ったとしても何とかなりそうですが、10の意見を足して10で割ったら中身が無くなります。
つまり、何かをやる決断には、同時に何かを捨てる覚悟(やらないという決断)が必要になるわけです。
特に行政や政治の立場の場合、組織の目的=公益です。
それを忘れて、身内と揉めたくない、仲良くしたいなどの内向きの理由を優先させ、10で割った中身のない政策を行ったり、最悪何もしない(揉めたくない、決断できないから)場合、実にえらいことになります。
・ほぼ新卒のみ
・終身雇用
・近所の人多し(市町村の場合)
・競争相手(商売仇)なし
などの理由により、役所・公務員の世界は仲良しクラブ(内向き優先)になりがちだと思われます。
(構造的な不可抗力であり、個人の資質の問題ではないと思います)
だからこそ、リーダーや議会等のチェック機関が大局的に判断し、本来の目的(公益)を忘れないようにすることが大事なのだと思います。
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