茨城県としても、県内5か所の教育事務所内に、「いじめ解消サポートセンター」を開設し、対策に力を入れていくようです。
内容の深刻さによっては、警察OBや社会福祉士を学校や市町村の教育委員会に派遣するほか、、「ネット目安箱」のホームページ上の開設が予定されているそうです。
いじめが見苦しく卑劣な行為であるのは言うまでもありません。
今後も条例制定など、同様の例は広がっていくものと思われますし、良い流れだと思います。
しかし、一つ気になる点があり、個人的にいつも「人権擁護法案」の例が思い出されます。
かの法案の懸念されている点は、何を持って人権侵害とされるかがあいまいで、かつそれを認定する人権委員会に罰則を課すなど強制力がある点です。
人に罰則を課す事ができるのは、法令によってであり、選挙を経ていない委員会の正義感であってはなりません。法治や民主主義の観点から当たり前の話です。
人権擁護やいじめ解消などといった、美しい文句はその美しさ故にしばしば、思考停止といささかの反論も許さない空気を容易に作り出すことができると思います。
暴走すると、いじめ討伐を名目としたいじめが横行するような、魔女狩りのような雰囲気の世の中になってしまうかもしれません。
いじめに関して、具体的にその種の懸念を感じる事例があるわけではありません。
しかし、事が人の内面と関わる問題ですので、あいまいな部分が常に出てきます。
頭の片隅で考慮しておく必要はあると思っています。
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