http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20130103-OYT1T00739.htm?from=ylist
スイスの村で男が銃乱射、女性3人を射殺
【ジュネーブ支局】スイス南部バレー州のダヨン村で2日、男が銃を乱射し女性3人を射殺、男性2人を負傷させた。現場に急行した警察が男を取り押さえた。この際、銃撃戦となり、男も負傷した。
警察によると男は同村在住の33歳。猟銃など銃2丁を持ち、警察が駆けつける前に約20発撃った。地元報道によると、男は事件を起こす前、村内の飲食店で大量の酒を飲んでいた。麻薬使用歴があったという。
(2013年1月3日22時15分 読売新聞)
日本国内では一般的にスイスというと平和な国というイメージがあるように思います。
反面各家庭に自動小銃が置いてあるなど、国民皆兵の重武装国家という点でも有名です。
拳銃などではなく、軍用の自動小銃なのですから、刀狩の伝統を持つ日本では考えられないことです。
人口10万人あたりの殺人発生率は18.45件と非常に高い水準にあるようです。
※アメリカ合衆国5.61件、イギリス18.51件、ドイツ3.08件、イタリア3.75件、フランス3.64件、スウェーデン1.87件、オーストラリア3.62件、ロシア22.21件、日本1.10件
銃器の普及率と殺人発生率の因果関係は明確ではありませんが、ある程度はあるかもしれません。
国民皆兵という制度も合わせて、社会にとっては大きな負担であると思います。
無意味だ、不合理だと一蹴する意見もあるかもしれません。
しかしそれらの負担を抱えてでも、武装中立という立場は守るべき価値だと、多くのスイス人は考えているのでしょう。
それは彼らの歴史から来たものであり、安易に他国人が批評できるものではないと感じます。
同じようにわが国もなるべきだとは全く思いませんが、この種の頑固さには美徳を感じ、敬意を覚えます。この点だけは見習いたいと思います。
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