優先順位は人によってさまざま

国政における政局が非常に活発に動いています。
往々にして、こういう状況下では、「誰々はブレた！」「私はブレてない！」といった罵り合いが、ＳＮＳやブログ等を含めて激しく繰り広げられます。

行動原理や優先順位は人によってさまざまです。
「正しい考え方は一つであり、皆がそれに従うべき。ちなみに何をもって正しいとするかは私が決める！」といった過激な全体主義者でもない限り、異なるそれぞれの行動原理にそれぞれの価値があると考えているはずです。
ブレた！と人を批判している人は、当然に相手の基準ではなく、自分の基準に沿って相手が行動しないことを批判しています。
一方で、私はブレてないと主張する人も自分の中の基準で主張しているはずです。
この手のやり取りが不毛だなあと思うのは、根本的な噛み合わなさ、違うルールを比較して優劣をつけようとしている点にあるのではと思います。
道は一つではありませんし、正解は一つではありません。
最終的には、自分と異なる価値観を理解しようとするしかありませんし、どうしても理解できなくても、そのような考え方もあるかと尊重し合うしかないように思います。

余裕がなくなると、自分のなすべきことをやるよりも、人の言動ばかりを気にして、批判することに熱心になってしまうことがあります。
自分に自信が無いがゆえに、相手を貶めて相対的に自分の「位置」を高めようとする弱さの現れなのだと思います。
自分のやっていることにある程度確信が持てれば、人の批判に夢中になっている暇はありません。やりたいことはたくさんありますし、楽しいことはたくさんあります。