http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20130131-OYT1T00218.htm
民主は中道かリベラルか…堂々巡り論争1時間
民主党執行部がまとめた党綱領の素案に対し、党内から異論が噴出している。
30日に国会内で開かれた党綱領検討委員会(委員長=細野幹事長)の総会も、「保守と言っていい」(細野氏)内容の素案に対し、「中道」「リベラル」などの表現を入れるべきだとの意見が相次ぎ、紛糾した。野党転落後も路線対立は相変わらずで、2月24日の党大会での正式決定に向けての議論は難航しそうだ。
「自民党との対抗軸を打ち出すために『リベラル』という言葉を使うべきだ」「かつての『民主中道』がわかりやすい」
2時間近く続いた30日の総会は、「保守・中道論争」に約1時間が費やされた。一般的ではない「リベラル保守」という表現まで飛び出したという。民主党は、1998年の結党時の「基本理念」を事実上の綱領と位置付け、「民主中道」という表現で党の路線を示してきた。それへのこだわりの根強さが浮き彫りになった。
総会後、小川淳也副幹事長は記者団に「リベラル、中道、穏健な保守の範囲を行ったり来たり。路線を巡るキーワード論争は引き続きある」とぼやいた。
民主党内には、自民党出身者から旧社会党出身者までが混在している。民主党初の綱領の策定は、先の衆院選の惨敗から党を再建させるため、党内一丸となって目指す方向性を示す狙いがあったが、「寄り合い所帯」の体質が改められそうにない現状が露呈した。
(2013年1月31日06時08分 読売新聞)
「リベラル」というのはリベラリズムの略だと思われますが、これは「自由主義」のことです。
これの対極方向は「保守」ではなく「社会主義」です。
どうも議論そのものがずれている印象を受け、全体に賛成できません。
民主党はリベラルだ、つまり自由主義政党だというのは構いません。
一方、自由にとって大いなる敵といえる国が周囲に複数存在します。どことは言いません。
そのような国の現状をまったく批判することなく、親交を深め、「東アジア共同体」創設などを唱えてきた過去をきちんと総括してから主張して欲しいと思います。
きちんと理念を一致させ、綱領を決める事ができない。
3年超の与党時代の後も、まだそのような状況にあることに戦慄を覚えます。
いまさらですが、「アンチ自民」以外の理念を見つけて、健全な野党になってほしいと願います。
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