日本国民は「債権者」です

国の借金1000兆円突破 国民1人あたり792万円 6月末時点
2013/8/10 1:34 日本経済新聞

財務省は9日、国債や借入金、政府短期証券をあわせた「国の借金」の残高が、2013年6月末時点で1000兆円を突破したと発表した。前年同月末に比べて32兆円超増えた。7月1日時点の総務省の人口推計(1億2735万人)をもとに単純計算すると、国民1人あたり約792万円の借金を抱えていることになる。(以下省略)

指摘されている「国の借金」1000兆円との事ですが、そのお金を貸している人は誰なのかという話なのですが、94%ほど、つまり大半は国内の個人や企業になります。
よって日本国民は1000兆円の借金に対する債権者でありまして、債務者ではありません。
債権者の頭数で割って、一人当たりの借金がいくらだとやるのは、何の意味もありません。

「国の借金」という表現も不正確で、政府、企業、個人の全体で見て、我が国は世界一の債権国であり、債務国ではありません。↓

対外純資産、過去最大の296兆円 2位中国の2倍、22年連続「世界一の債権国」

本来「政府の借金」と表現すべきところを、ネガティブな印象を残すためにあえて「国の借金」という表現にしているのでしょう。

きちんと客観的に報道してほしいと思いますが、恐らく財務省が発表したものをそのまま報道しただけであり、報道側に罪はないという理屈なのでしょう。
しかし、報道機関は認可ビジネスであり、どんなお金持ちで意欲のある人がいても、明日から始められるものではありません。
その分職務の公共性に対する責任が大きいと思うのですが。

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