主語を「議員」から「議会」に

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先日の会津若松市議会への視察を参考に、委員会審査に関する新しい取り組みが提言されています。
定例会の1周間前に議案書を頂き、その後個人や会派における勉強を行った上で定例会に望むのが従来のやり方でした。
今回の提言は、これに加えて、常任委員のメンバーにて、事前に議案の課題や予測される論点の整理を行い、共有した上で、委員会での審議に望むべきではないかという内容です。
人によって思考回路にくせがありますので、他者の視点によって初めて気付かされる論点というのは、多々あるように思います。
それこそが合議体の利点の1つだと思われますが、委員会審査当日に、他会派などの他者によって新しい視点に気付かされても、自分の中で考え、調査する時間が足りず、獲得した視点をうまく活かせない可能性があり、またその辺りが「議員間討議」が深まらない原因のようにも思えます。
従来のやり方では、議会活動といっても合議体の特性を活かす発想はあまりなく、議員個々がバラバラに質疑や意見表明を行うだけ、それでも議員は自治会の延長なのだから良いのだという面もあったように思います。
それでも選挙は何とかなるかもしれませんが、議員単独では、基本的に抱えているスタッフの数などの面からも首長には対抗できず、いずれは議会不要論にも対抗できなくなるように思います。
逆に首長不要論が出ても、議会不要論は出ないような、そんな体制をつくれることが理想です。
今後も毎定例会ごとに、必ず総括をし、次回への改善案を提案するというサイクルを途切れさせてはなりません。

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