議員政治倫理検討特別委員会が開催され、先日行われた、つくば市議会視察の総括や今後の議論の進め方等に関する協議が行われました。
つくば市議会では、議員・市長双方に資産公開の規定がありますが、守谷市では市長のみに公開義務があります。
今後、守谷市議会の倫理規定改正を検討するにあたって、まずは資産公開義務の有無に関しての協議が行われましたが、総じて否定的な意見が多くありました。
●つくば市議会では、議員も資産公開義務があるが、資産報告書を閲覧している事例がほとんどない。無意味ではないか。
●議員が資産報告をして何の意味があるのかわからない。仮に不正蓄財などを行う議員がいたとしても、(報告義務のある)銀行口座等には置いておかないなどすればよく、無意味ではないか。
といった趣旨の意見が多かったように思えます。
(資産隠し等ができるので)無意味ではないかという指摘についてですが、行政や議会は司直ではありませんので、当然に捜査権があるわけでなく、犯罪を暴くことができないのは、ある意味当然のように思います。
逆に行政や議会が強制力を発揮し、すべてを暴くことができたら、それはそれで憲法レベルの大問題です。
ただ、資産公開義務等があることで、抑止力にはなると思います。
実際に、つくば市議会やその他の事例を見ましても、倫理条例が制定された、ないしは内容が強化されたタイミングで、議員を辞職した、立候補を取りやめた事例などが確認されており、抑止力となった証左ではないかと思います。
つまり、意味は思ったより大きくないかもしれませんが、けして無意味ではありません。
私としては、議員に対しても資産公開義務も含め、倫理規定の強化を検討する価値は十分にあると思っています。
5月31日から定例会が始まりますが、市長の政治倫理規定に関して、規制内容を強化する趣旨での新しい政治倫理条例案が提出される予定です。
平成30年 6月定例月議会 会議日程
定例会の議論を踏まえて、議員の政治倫理規定のあり方についても影響があるものと思われます。しっかり議論に参加してまいります。
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