数十年単位の未来予測は難しいように思います

昨日の文教福祉常任委員会では、下記の陳情に関する議論がなされ、結果的に今定例会中は結論を出さず、継続審議となりました。
これから文教福祉常任委員会にて研究等を進め、12月議会において再度議論することになります。
年金削減中止を内閣総理大臣に求める意見書提出に関する陳情
①これ以上の年金支給額の引き下げはやめてほしい
②「マクロ経済スライド」の導入はやめてほしい
③年金積立金を株式等ではなく、安全な国債等で運用してほしい
という大きく3つの点が請願の趣旨となっております。
マクロ経済スライドは、従来の物価スライドに加えて、年金保険料を負担する現役世代の数の増減や平均寿命の伸びなどを考慮に入れ、支給額を増減する考え方ですが、世代間の公平性を考慮すればある程度理解出来る制度です。
委員会の審議においてこの点についてどう考えるか、陳情者に質疑がなされましたが、回答は年金財政は破綻することはあり得ないから大丈夫というものでした。
確かに「年金財政はけして破綻しない」を前提にすれば、上記の3つは納得いきます。
同時に前提が成り立たなければ、一つも成り立たないようにも思います。
「年金財政はけして破綻しない」が事実なら、これほど喜ばしいことはありません。
しかし、どんな専門家であっても、数十年単位の未来予測を断言することは非常に難しいように思います。
 
 
 
 
 

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