「守谷しぐさ」に関わる問題について

語り継がれる「江戸のしぐさ」参考、茨城・守谷市が道徳冊子を作製

産経新聞 3月31日(火)7時55分配信

守谷しぐさとは、守谷市民としてふさわしい生活行動や立ち居振る舞いを学ぶのが目的として作成された、下記のような内容のある種のマナー集です。

私たちの守谷しぐさ

一方で、江戸しぐさとは、主にNPO法人「江戸しぐさ」が普及を促進しているマナー集で、文部科学省の道徳教材でも採用されているようです。

問題は、江戸しぐさは江戸時代から語り継がれてきたものと主張されているのですが、この点が史実として疑問視されている事にあります。

上記の記事中にもありますが「現代に語り継がれる江戸のしぐさを参考にして(守谷しぐさを作成した)」と紹介されております。

守谷しぐさと江戸しぐさは同一の内容ではありませんし、江戸しぐさをそのまま授業に使う予定であるわけではありません。

とはいえ、江戸しぐさを「参考にして」と言い切っていますので、江戸しぐさが史実ではないというのが事実だとすると、大いに問題となりえます。

この点について、教育委員会の方ともお話をさせて頂きましたが、問題意識は一致するもので、「参考にして」の部分の修正を含め協議しているとの事でした。

マナー向上を図りたいという目的はすばらしいものですし、教育委員会や推進委員会の善意を疑う理由はありません。

とはいえ、やはりうかつだった面はあると感じます。

また、「しぐさ」といった表現を使わず、独自の用語を使ったマナー集として発表しても良かったのではないかとも思います。

適時修正等を行った上、マナー向上を推進して頂きたいと願います。

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