本日の決算予算特別委員会において、平成30年度守谷市一般会計予算案に対する修正案が提出され、全会一致で修正案が可決されました。
議長を除く全議員で構成されている委員会における議決ですので、最終的に予算修正がなされることはほぼ確定的です。
予算組み替え動議による差し戻しなどでもなく、修正案の可決、しかも全会一致による可決というのは、結構なレアケースではないかと思います。
修正案が可決されたのは、中央公民館の改修工事費用に関する部分です。
原案においては、平成30年度から31年度、2か年にわたる継続費で約7億5千万円の改修工事予算案が組まれていましたが、元々予定されていた空調設備の修理費用だけを残す形で、約2億6千5百万円へと減額修正となりました。
というのも、中央公民館を改修するかというのは、守谷市の政策として確定事項でも何でもないのです。
空調設備の故障に伴う修理の必要性は認識されていましたが、その他改修費用の膨らみ具合によっては改修ではなく、全面的な建て替えの可能性も考慮すべきとの声もありました。
加えて、中央公民館に音楽ホール的な機能を持たせてほしい、ないしは全く別に音楽ホールを新設してほしいという趣旨の請願が市議会に対して上がってきており、現在継続審査中であることを考えると、現時点で「改修工事ありき」の予算案は容認できるものではないという意見が大半を占めました。
また、昨年8月に議会が議決した、以下のような内容の付帯決議が無視されていると考えざるを得ず、議会軽視を通り越して議会無視であるという声もありました。
議案第45号 平成29年度守谷市一般会計補正予算(第4号)に対する 附帯決議
1.設計後に詳細な工事費が積算された場合,費用対効果を精査して,議
会に対して十分な説明をし,理解を得ること。
2.費用対効果が認められないと議会が判断した場合は,工事計画の白紙
を含め全面的な見直しをすること。
3.長期的なまちづくりの観点から,改築工事と並行して新築工事も検討
に含めること。 以上,附帯決議する。
根本的に、なんだかんだで、予算はどうせ通してもらえるだろうという、甘くみる感覚が行政側にあったのは否めないと感じます。
また、チーム議会によるチェック機能という観点から、「全会一致」による修正という点が本当に意義深いと個人的に感じます。
明日は議事整理日、来週からは予算案以外の議案に対する委員会審査が行われます。
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