今日の総務教育常任委員会において、「市立図書館の現状を守る事求める陳情」が審査され、陳情項目3つの内2つを採択する判断となりました。
委員会では陳情者代表の方からの訴えもありました。
●10年以上行っている図書館ボランティアの目から見て、指定管理者になってから図書館運営は良くなった。なのになぜ市の直営に戻すのか理解できない。
●非常に重大な話であるにも関わらず、直営に戻す話を直前まで聞かされなかった。一部の利用者やボランティアの意見のみを聞き、図書館の一大事に関する判断を行ったように見える。
などといった残念な想いを訴える内容でした。
市立図書館の現状を守る事求める陳情
【陳情事項】
1.守谷市による運営に戻すのではなく,現在の指定管理者による運営体制を維持して下さい。→(不採択)
2.新しく始まったものも含め,今まで楽しんできたサービスやイベントを無くさないで下さい。→(採択)
3.さまざまな利用者やボランティア団体等の意見を聞いて頂けるよう,図書館協議会に定期的にメンバーの変更を検討して下さい。→(採択)
市民の声をよく聞いて判断しますというフレーズはよく聞きます。
そこで意見を聞く市民というのは具体的に誰のことなのか。図書館の問題に関わらず大きなテーマです。
というのも、市民の間にはさまざまな意見があるのが当然ですから、意見を聞く対象を少し選んで、行政の判断にとって都合の良い意見だけピックアップして、「市民も賛成して頂いています。」とやるのは少なくとも技術的には可能です。
仮に陳情者の言う通り、特定の図書館ボランティアとの意見交換が行われてこなかった、逆に一部のボランティアの意見のみを聞いて判断が行われたとみると本当に重大な話と感じます。
図書館の問題に関しては私も何度も議会の場で取り上げさせて頂いております。
これまでの行政の説明では、図書館ボランティアの方々は皆、指定管理者はダメだと感じているというものでしたが、少なくとも皆ではないのでしょう。
15日の金曜日には、私としても一般質問にてこのテーマを取り上げる予定ですので、陳情の趣旨を踏まえて議論ができればと思います。
最低限のラインとして、指定管理者になって良くなったサービスを後退させることは認めたくないという思いですが、実は次年度の予算案を見て、現時点で少し怪しいなと感じる部分もあります。冷静で活発な議論をしてまいります。
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