本日の保健福祉常任委員会において、以下の陳情が審査され、賛成少数で不採択となりました。
後期高齢者医療制度に関して、受益者負担の引き上げの是非が現在政府で議論されており、それに反対する趣旨の意見書を国に提出してほしいという内容です。
「後期高齢者の医療費自己負担2割への引き上げに反対する」意見書提出の陳情
私としても反対の意見表明をさせて頂きましたが、広く財源を負担する現役世代の状況も配慮する必要があるというのがその理由です。
私の感じるところ、消費税を2、3%上げる際には大騒ぎになりますが、健康保険や年金等の保険料を値上げする際には、なぜかそれほど大騒ぎにはなりません。
保険料の値上げは「増税」ではないというのは一つの理屈ですが、実質的な増税、現役世代の負担増がずっと繰り返されているのが現状だと思います。
後期高齢者医療制度の受益者負担について、今は決定段階ではなく、政府内の審議会等で議論されている段階のようです。
例えば、明らかに受益者に配慮の無い議論が行われているなどの事情が見受けられない限り、この段階で一方的に受益者優先の結論を出すのは難しいと考えます。
このような社会保障に関して支給額等を下げないでほしい、受益者負担を増やさないでほしいという趣旨の陳情が、高齢者の方から出されるのは、私の記憶の範囲でも初めてではありません。
そして同時に、例えば現役世代、子育て世代の方から、これ以上保険料負担を増やさないでほしい、可処分所得を減らさないでほしいといった趣旨の陳情が出されたことは記憶にありません。
これも、私たちの社会を形作っている一つの側面なのだろうと感じました。
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