選挙において、誰が誰に投票したかは分からないのが現行の制度ですが、これには投票してくれた人や集団の利益誘導者となることを防ぎ、街全体を公平に見るようにする為という意味があると思います。
世の中多くの立場や利害関係があり、時には両立しない2つの主張が並立することもあります。
全体を見渡して、政治理念を根拠にして優先順位をつけて、何をやるのか、そして何をやらないのかを決断していくのが政治です。
1面の正義のみを押し込めばよいなら、市民運動などでもいいと思います。
全体を見渡す為には、その全体に対する興味や愛着、よくしたいと思う気持ちが動機として必要です。
しかしながら茨城県や千葉県のように縦に長い地域の場合、南北で生活圏などが分断されていることが多く、南北間で一体感を持ちにくい面があると思います。
そのような場合、地域を公平な目線で見ることができず、自分の住む街などの利益のみを追求したいという姿勢になりがちです。
建設的な政策論争ではなく、利益・不利益の奪いあい、押し付け合いになると、長い目で見て双方のためにならないと思います。
しかしどの範囲に愛着を持つかというのは、長い期間をかけて形成されたものですし、人の内面の話ですので、良くも悪くもすぐに変えることはできません。
ならば県の線引きを含めて、市民の生活実態に近づけることができれば良いのですが、それも難しい面があると思われます。
ならば少なくとも、基礎自治体に権限・財源をなるべく移譲して、「被害」を少なくすることが必要だと思います。
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