滋賀県大津市において、JIAMの市町村議会議員研修に参加中です。
北は青森から南は九州まで多くの自治体から市町村議員が参加し、缶詰状態で勉強しています。
講義の中で、カナダの財政再建の例の話が出てきましたが、カナダは財政再建策を考える際に、必ず理念・目的を上位において、具体案を考えたそうです。
【理念】 強い経済・安心な社会
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【戦略】 財政再建
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【戦術】 仕事の見直し 人員・組織整理など
例えば、人員削減など本来は戦術に過ぎない事が、しばしば目的化してしまうことも多いと思われます。
大目的はカナダの例ですと、強い経済・安心な社会ですが、それに近づく事ができれば、手段は何でも良いはずです。
しかし、最初から例えば人員削減ありきで入ってしまうと、視野が狭められ柔軟な発想が阻害されてしまうかもしれません。
自治体経営においても、同じ種類の過ちは常に起こり得ると思います。
テクニックが目的化してしまうという本末転倒を許すことなく、議論の最中にもそもそも何を目指しているのか意識して忘れないようにすることで、姿勢がブレませんし、議論の内容も建設的になるでしょう。
基礎自治体の責任の比重が高まっていく流れがあります。
だからこそ市議会の現場での議論の質への責任が大きくなってきていると思います。
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