あり得ない「中立性」

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「NHKは、放送法に基づいて設立された公共放送事業体であり、NHKが視聴者のみなさまから直接お預かりする受信料を基に、事業運営を行っています。こうした財政基盤の上に立って、公平公正・不偏不党の報道機関としての役割を果たしています。」
NHKのホームページではこう唄われていますが、原発ゼロという1つの政治的判を前提にして、異論を排除する番組づくりは、上記にある公平・公正と矛盾するのは明らかです。
しかしながら、NHKでも民法でも政治関連の番組を作るとして、完全に中立的な立場に立った番組を作ることができるのかという疑問があります。
特定の意見を前提とせず、両論併記的にいろんな意見を並べるとしても、放送時間は限られますので、完全に平等にすべての意見を紹介するわけにはいかないのではないでしょう。
そもそも意見の箇条書きに過ぎないような番組がおもしろいか、見る価値があるかという疑問もあります。
すべての人が納得する意見などまずありません。
どのような意見を主張しても反対者は必ず生じます。
反論を避け、完全な中立である為には「意見を言わない」しかないのではないかと思います。
何となく中立はよいことだという風潮もあるように思います。
ある知人は母親にどの新聞が一番「偏っていない」「中立」なんだと聞かれ、全部の新聞が偏っていると答えたら困った顔をされたそうです。
報道に完全な中立性を期待することが無理なのかもしれません。
無理ならばいっそのことマスコミ各社も中立なフリをするのはやめて、支持政党を公言するなど視聴者に前提とする判断材料を与えてから見てもらうようにした方が良いと思います。
それこそが「公共放送」にふさわしい、公共への誠実な態度でしょう。

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