日本維新の会は5日、参院選比例選に、元参院議員で元プロレスラーのアントニオ猪木氏(70)を擁立すると発表した。
猪木氏は国会内で記者会見し、数度にわたる北朝鮮訪問の経験から独自のパイプを持っていることを強調、「拉致問題も話し合いなくして解決できない。アドバイスさせてもらいたい」などと語った。
(2013年6月6日00時26分 読売新聞)
外交に際してパイプは重要なのでしょうが、あまり個人のパイプ頼みや技巧に走ってほしくないと感じます。
核となる理念や国益をしっかりと認識して、堂々とした表舞台での外交を行ってほしいと願います。
核となる理念や国益をしっかりと認識して、堂々とした表舞台での外交を行ってほしいと願います。
外交はビジネスとは違います。
つまり、利益を目的とした条件協議や取引ではありません。
国民全体が大事だと感じる正義や筋の実現のため、それに向けた要求を堂々と行う姿勢が基礎にあるべきです。
それは個人のパイプを使わずとも、堂々と記者会見の場などで主張すればできます。
むしろ世論と議論を共有できるという意味でその方が良いでしょう。
もちろん国と国との関係といっても、結局は「誰かが」やらなければなりません。
当然、外交の過程で、特定エリートによる密室協議のようなものは必要になってくることはあると思います。
そのような協議の場にあっても、先方との人間関係や外交テクニックを優先して、国民と共有した外交理念から外れた言動はすべきではありません。
たまに、我が国の大使で、「一体あなたはどこの国の外交官ですか」という言動の人がいます。
その原因の1つとして、外交理念や国益よりも、自分のパイプが傷つかないこと(相手に恥を書かせたくない、困らせたくないなど)を優先してしまっているというのがあるのではないかと思っています。
当たり前の人情だとは思いますが、それは当然あるべき姿ではありません。
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