政治家には守らねばならない気概があるのでは

超党派勉強会:「憲政常道取り戻す…」野党連携強化で一致 毎日新聞 2015年11月25日 18時52分

民主、維新、社民、生活4党の議員有志約60人が25日、国会内で超党派の勉強会「憲政の常道を取り戻す議員有志の会」の初会合を開き、野党連携を強めることで一致した。(以下省略)

 

憲政の常道という言葉、普段はあまり耳にしません。明治憲法下で運用されていた政界の慣習の事ですが、政治家の心意気というか意地のようなものが感じられ、必要不可欠な気がします。
①失政により内閣が倒れたら、野党第1党に政権を譲るべき。言い換えれば病気等のやむを得ない理由がなければ、総理総裁を次々と変えてはならない。
②それでも総理総裁を変えるならば、それは国民の信を得ていない政権なのだから、近いうちに解散総選挙を行い、国民の信を問わなくてはならない。
③法律の条文等に書いてあるかどうかだけを問題にしてはならない。慣例として国民の信頼を得る姿勢が政界全体に貫かれるべき。
だいたいこんなところではないかと理解しますが、確かに現在の政治とはかけ離れたものがあります。
 
上記の記事では、野党連携の流れで語られていますが、どちらかというと政権担当者、与党側の心意気として語られるべきものという気がします。
とはいえ野党第1党が例えば、「非武装中立」だの「自衛隊は違憲(だから廃止する)」だのと言っていたとしたら、その時点で政権担当能力が無いのは明白ですので、与党内での政権交代となってしまうのはやむを得ないのかなとも思います。
そのような意味で、野党サイドの政策に現実性があり、政権担当能力があると国民から信じてもらえることは非常に重要ですが、最近の国政野党のあり方を見ると、反対のための反対のような姿勢が強調されているようにも感じます。
 
国会内での論争は手段に過ぎず、目的は天下国家、国民生活の向上であるべきですし、国民目線で見れば与党の提案に必ず野党が反対しなくてはいけないものでもありません。
特に、外交安保や憲法の問題に関しては、与党と野党第1党が大筋一致していても全然不自然ではないのではないかと良く思います。
古き良きと言われますが、古くても良い慣習は残してほしいものだと願います。
 
 
 

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