「しがらみ」とは

選挙の際によく聞く「しがらみ」という言葉ですが、改めて意味を調べてみますと、「引き留め、まとわりつくも、じゃまをするもの」と出てきます。
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基本にあるのは、人間関係です。
人間関係の広さや濃密さ、それらがをある意味「悪用」されること。
つまりはトータルな公益や公平性よりも、自分の持っている人間関係間での平穏さや利益誘導を図ってしまう場合、それを「しがらみ」とあえて悪く表現するのだと思います。
 
政治の世界で言うと、多選の弊害というのは確実にあると思います。
特定メンバーでの人間関係が長く濃密になればなるほど、その人間関係自体を平穏に保つこと自体が目的化されてしまう。公益よりの判断よりも優先されてしまう。
情に厚い人間ほどそんなことになりがちですし、誰にでもそういう優しさはあると思います。
 
同時に、「しがらみ」となるかどうかは、人間関係の広さや濃密さそのものよりも、それが「悪用」されるかが主です。
あくまで一般論ですが、人間関係自体がフレッシュになり、メンバーが一新されたとしても、それまで以上にそれを「悪用」される、「しがらみ」になってしまうということは、関わる人物の資質次第で大いにあり得るのだと思います。
歴史的にも、「圧制を打ち倒せ!市民の手に政治を取り戻せ!」とか何とか言っていた革命のリーダーが、権力を握った途端に、もっと圧制を敷いたなんて話はありふれております。
 
とはいえ、自分の周りの人間関係の平穏さよりも、公益への判断を優先せよ、自分の持っている人間関係を「しがらみ」に堕してはならないという指摘は、公人にとってけして忘れてはならないものだと思います。
でも、政治の世界は情に厚い、人間関係の平穏さ重視の人が多いんですよね。
なぜならその方が選挙うまくいきますから。しかし、どう考えても、〇〇にお世話になったなどの「私事」よりも、公益への判断が優先されるべきだと思います。選挙の際などには特に思います。
 
 

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