孫子は損かもしれません

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「兵とは詭道なり」は有名な孫子の言葉ですが、孫子の兵法というのはいくさの現場レベル、戦術レベルでのハウツーとしては有効ですが、それ以上ではない印象があります。あくまで「兵とは」に過ぎない。


もっと大きな視点が必要になる現場、例えば外交や政略の場などで「詭道」つまり騙すようなやり方で行うと、騙して得たささやかな利益よりももっと重大なもの、例えば「信用」などを失ってしまうと思います。
もちろんの事それは最終的に当人にとって大きな損失になると思います。


政治の世界でも残念ながら孫子的な発想をし、それが当たり前だという顔をする例もあります。
「騙されるほうが悪い」「騙すことはあっても騙されることはない」「政治の世界だから」

しかし、多くの政治家が「市民目線で」などといった趣旨の事を唱えている以上、異常な感覚を「政治の世界だから」の一言で正統化することは許されません。
日常的に「私は上から目線で政治を行います」と不特定多数の前で唱えているのならある種の有言実行ですが、そのような例はまずありません。


身近な人間に対して騙したり、揚げ足をとったり、わざと困らせるような事をしたり、つまり悪意でしか接することしかできない人間が、どうして公共など、ある意味漠然としてものに対して善意を持つことができるでしょうか。


最も中国外交と同じで、そのような詭道政治は最終的には何も成せないとも思います。
距離のある市民の何人かは一時的に騙せるかもしれませんが、日常的に接する近い人の信頼を得ることはできません。
信頼できる仲間がいなくては何もできません。

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コメント

  1. はじめまして!長谷川里奈と申します。すごく気になるブログだったので、記事を拝読させていただきました。またブログ読みにきます!

  2. >長谷川里奈さん
    ありがとうございます。励みになります。

  3. 初訪問させてもらいました!検索からいつのまにか訪問させて頂いたのですが、そのまま帰ると何もならないので、コメントを書いて帰る事にしました!私は音楽活動についてのブログを頑張っています!もし宜しければ、ブログ内で繋がって頂けたら嬉しいです!

  4. ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。

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