ゼロサムゲームの元での体力の削り合いに

明日から定例会が開催されます。
2件ほど急ぎの案件らしく明日中に本会議で上程、委員会での審議、討論採決まで行ってほしいと行政側から言われているようです。
そのうち一件がふるさと納税の返礼品に関する補正予算でして、
平成28年度守谷市一般会計補正予算(第6号)(PDF:433KB)
色々書いてありますが、骨格の部分を簡単に言いますと、新たにふるさと納税の寄付金が2億円集まりました。つきましては、寄付者への返礼品代として1億2千万円かかりますので承認してください、という内容です。
 
寄付金2億に対して1億2千万円の支出ですので、「原価率」は6割程度になります。
守谷市としては40%はプラスになっているわけですが、一方で合計で2億円分、どこかの自治体の税収が減っていることになります。
仮に、地方自治体全体をチームとして見た場合、1億2千万円の税収が蒸発して、返礼品業者へ移転されたことになるわけでして、地方自治の発展という点から考えると如何なものかとも思います。
本来は、国が持っていた権限、そして財源を地方自治体に渡し、自治体の裁量幅を増やすのが、「地方創生」の趣旨であるはずです。
従って、ふるさと納税の場合も、寄付金相当額から控除されるのは国税への納付分にすべきではないかと感じます。
ところが実際には、ふるさと納税と言っても、自治体間同士、ゼロサムゲームの元での体力の削り合いになってしまっているわけで、これが「地方創生」の現状かと思うと疑問たらたらな思いです。
そういったことも含めて、議論をしていければと思っております。受け身でなく会議を作れるような建設的な提言ができるよう、頑張ります。

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