平成30年度予算を見て全体的に感じること

3月定例会は予算審査が大きなテーマの一つとなります。
本格的な審査は来週6日の決算予算特別委員会からになります。
全体的な景色や流れから感じるのが、
●幸いなことに人口は増加傾向が続いている。64,347人(H26年)→66,415人(H30年)。しかし、歳入の伸びはそれほどでもない。
歳出の増加ペースは、歳入の増加ペースを明らかに上回っている。土木関係の歳出は減っているが、福祉関係や教育関係が中心か。
●借金残高は着実に減っている。 などでしょうか。

一般会計予算総額は約220億円ですが、歳出面から構成比を見ると、やはり民生費と教育関連でほぼ半分を占めます。

財政力指数に関して、全国的に見れば良い数値ですが、徐々に悪化傾向にあり、1.0を下回るのが常態となってきています。
また、自治体のエンゲル係数たる経常収支比率に関しても、90%を超えるのが常態化しつつあり、投資的なお金の使い方が難しい状況になっています。


基金や積立金の状況ですが、特に年度間の財源不足に備えるための、財政調整基金の減少傾向が気になります(平成30年度末の見込み額で約20億円)。
財政調整基金の適正規模にはさまざまな考え方があるようですが、一般に通常水準の行政サービス提供に必要な財源規模の目安となる、標準財政規模の10%が最低水準と考えられることが多いようです。
守谷市の標準財政規模は118億円ほどですので、財政調整基金の最低ラインは、10%とすると120億円ほどになります。
まだ猶予はありますが、徐々に絶対防衛線が近づいているという印象です。

全般に、まだまだ元気に動けるし、体力はある方だが、徐々に息苦しさが増してきている。10年後20年後はどうなっているか分からないという印象を受けます。
大規模な財政支出、特に恒常的に維持費がかかるハコモノ投資をする余裕はないだろうと改めて感じたところです。
 

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