市民から求められていないかもしれない「議会改革」

議会改革推進会議が開催され、今年度の「議会改革」の方針について、本当に活発な良い議論がなされました。
今日の会議でもありましたが、いわゆる「議会改革」というのは、本当に市民から求められているのかという趣旨の意見がありました。

つまりは、議会基本条例の中身などに意見を頂くことは少ない。それよりも、議会と市民の距離が近くなるような、そんな取り組みを行うべきではないか。そんな趣旨ではないかと思います。
 
確かに私個人の体験としても、議会基本条例のどこそこがおかしいとか、委員会での議員間討議における論点整理の手法が甘いんじゃないかとか、市民の方から言われたことは正直ありません。
それよりも、こういう所に補助金を出してほしい、ここに街灯をつけてほしいといった、具体的な要望的なものが多いと感じます。
 
そのような意味で確かに、議会改革うんぬんというのは、市民から求められてはいないと感じることもありますが、それは本質的に全く必要がないことを意味するものではないと考えています。
いわゆる「議会改革」とは、トータルな自治体としての意思決定過程における、根本的なしくみづくりに関する部分が多いため、それ自体は直接市民福祉の向上など、成果に直接的な効果が感じられるものではないだろうとは思います。
しかし、有権者にはそれぞれの職務がありますし、そのような別職務上の内部的な細かい話に日常的に興味を持つ暇はないし、その必要性もない。
そこを考えると、ひとつの専門家たる議会議員が興味を持って検討しなくては、誰が検討するのだという思いがあります。
 
短期的にただちに評価に繋がらなくても良いと思うのです。
「まちづくり協議会」の議論も進んでいますが、補助金や街灯の要望だけをするのが議員の役目だとしたら、ある種のメッセンジャーにしか議員がなれないのだとしたら、議員への歳費など、諸々の議会維持費を払ってまで、市議会を維持する価値はありません。
 
そんな思いをこめつつ、私なりに思いを込めて議論に参加させて頂きました。
今年度もチーム議会の一員として頑張ってまいります。
 
 
 
 

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