「マイ保健師制度」等に関して

先日、甲府市にお伺いし「マイ保健師制度」等に対して視察をさせて頂きました。

「マイ保健師制度」とは、すべての妊産婦や乳幼児の保護者の方に対し、担当の「マイ保健師」をつけて名刺を渡し、継続的に家庭訪問や相談を受けるなどする制度との事です。
単に保健センター等に保健師がいて、電話して相談ができるといった形はどこの自治体にもあると思いますが、保護者の方へ一歩踏み込んだ手法だと感じます。
 
甲府市は年間に約1500人ほどの出生があるそうですが、対して現状では9名のマイ保健師でサポートをしているそうです。
最初に話を聞いた時は、マイ保健師制度が始まった、マイ保健師は9名いるとの事でしたので、制度スタート後に新たに保健師を9名雇用したのかと思いましたが、実際はそうではないようでした。
従来から支援センター等で活動していた保健師の中から、マイ保健師を任命し、訪問支援等の新たな形のサポートを行い始めたというのが実情のようで、財政的な面を考えればやむを得ないとも感じました。
9人前の人件費ですと、少なく見ても5,6千万円くらいは年間にかかると思われます。その規模の予算を完全に新しく上乗せするのはいかにも厳しい。
実際に担当の職員の方ともお話をさせて頂く中、限られた予算の中で、何とかアイデアを出して、子育て支援を強化しようとしている工夫が感じられました。
 
年間に1500人ほどの出生に対して、9名のマイ保健師で対応、しかも継続的に何年ものサポートが必要ですので、単純な印象としてあまりに少ない。実際に保健師の方の苦労はかなり厳しい面があるようです。
保健師になるには看護師の資格が必要ですが、有資格者の人材不足という現状もあります。
保健師の英雄的努力に過度に依存し、人材を使いつぶすようなことになってはならない。これらは守谷市においても全く同じことが言えると感じます。

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