市民の声を新しい政策に反映していくのは当然の事ですが、予算の制約を受けたりや優先順位の決断が必要な場面も多々あります。
市長としても、普段からなるべく多くの市民の方とお話をし要望等を受け、可能な限りそれらをかなえたいという思いから、市民の方々に何とかしたいという趣旨のお話をされることも多いようです。
とはいえ、言い方によっては、市民の方に誤解や過分な期待を与えてしまう可能性が無いとは言えません。そのような指摘が同僚の渡辺秀一議員による一般質問の中でありました。
http://moriya.gijiroku.com/g07_Shitsumon.asp?KWORD1=&EXP=AND&KWORD2=&KAIGI=73&SMODE=0&KENSU=100&Sflg=2
一般質問のやり取りの中でもありましたが、完全に行政内部での検討等が終わり決定事項とならない限り、市民に〇〇をやりたいという趣旨の話をしてはいけないとは私も思いません。
何とか要望をかなえたいという思いからのお話をしていくことは、市長としても必要なことと考えます。
ただ、私も目の当たりにしたことがありますが、あらかじめ行政として実現可能性等を全く検討していない段階で、「〇〇地区に〇〇を買います」など、市長から断言される事例が見られます。
そのような断言口調をしかも市長から直接頂いた市民の方は、当然に既定路線として期待してしまいますし、仮にその後の行政内部や議会での検討の結果ダメだとなってしまえば、必要以上の混乱や落胆となってしまうでしょう。
市長としてもそのような場合には当然に謝ると仰られていますが、謝ってもらっても市民の方の落胆が完全に回復されるとは思いません。
それならば最初から「〇〇地区に〇〇を買います」と断言されるのではなく、例えば「買えるように何とか検討させて頂きたい」など表現の仕方を変えるとずいぶん違うのではないかと感じます。
そのような観点からと思いますが、渡辺議員より市長に対して「(発言に対して)覚悟があるんですか」と問う場面があり、それに対して、市長より「そういうことを言うんであれば覚悟を決めて向かってこいよ」といささかヒートアップしながら言い返す発言もありました。
私としては、今回の渡辺議員の指摘に共感します。別の案件ですが、議会に対しては「非公開」でと言っておきながら、市長本人が市民の前で話してしまう事例も見られるなど、複数の案件に対して同種の疑問を抱いております。
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